本件企画は、公益財団法人日本伝統文化進行財団と株式会社 重本音楽事務所とによる共同企画です。伝統邦楽をはじめ、日本の伝統文化・芸能を多くの方に届けたいという共通の志により、手を取り合いました。
公益財団法人日本伝統文化振興財団は、ビクターエンタテインメント株式会社を基金元として1993年に設立されました。当初より取り組んで参りましたわが国の伝統文化・芸能の調査・記録・保存・公開事業に加え、SPレコード音源アーカイブ設立と教育・芸術ジャンルへのレコード会社の枠組みを超えた取組みを機に、2005年に名称を「ビクター伝統文化振興財団」から「日本伝統文化振興財団」へと変更。2011年に内閣府による公益法人認定を受け今日に至ります。
ごあいさつ
箏曲、尺八、長唄、浄瑠璃、雅楽、民謡…など日本には多種多様な伝統音楽が伝承されていますが、西洋音楽のように音階やリズムの客観的、普遍的な譜面を用いて独習することが難しく、師匠について目と耳と体で覚える必要があります。それは、日本の伝統的な音楽が規則性や客観性よりも、自然(間や呼吸)やその場に応じた音の感覚を大事にしてきたからですが、普及という点では難しさがあります。
しかし、この日本固有の自然環境の中で先人が生み出した独自の音楽には西洋のクラシック音楽やポピュラー音楽にはない魅力があります。人間の自然感覚に近い、心の深いところに響くと言ってもいいかも知れません。そして、この魅力は多くの外国人があこがれのまなざしを向ける日本発のアニメやゲームなどのサブカルチャー、日本酒や和食の中にも通じるものがあります。
今こそこの日本の伝統音楽の魅力を多くの人に味わっていただきたい、そしてできればファンになっていただきたい、そんな思いから「邦楽体験ライブ」を始めることにしました。
邦楽界の第一線で活躍する演奏家たちが生演奏だけではなく、来場者の皆さまに楽器を持っていただいてワークショップをおこないます。この初めての体験が多くの方々の人生に彩りを与えることになれば、こんなに嬉しいことはありません。
さあ、あなたも第一歩を踏み出してみませんか。
邦楽推進会 エグゼクティブ・プロデューサー
公益財団法人日本伝統文化振興財団 理事長
市橋 雄二
50年近くにわたり、蓄積したアートマネジメント(公演の統括的な運営管理)の力を提供する、 教育機関、行政機関専門の法人です。単なる仲介業者にはない、 高度なスキルと人の力で感動のステージを構築します。生涯学習音楽指導員、舞台機構調整技能士が経営する会社です。社長以下、幹部社員は教員免許の有資格者であり、文化振興事業に対してポリシーを持って運営しています。2010年には経営革新企業として東京都の認定され、全省庁統一資格も取得。2022年度から3年間、東京都の教育プロジェクトに採択され、3年間で約400公演を展開しました。
ごあいさつ
日本人が邦楽を鑑賞する時は、左脳(言語脳)が働くそうです。他の人種は右脳(感覚脳)なのに不思議ですね。小川が「さらさら」流れる、雪が「しんしんと」降り積もるなどの表現は、音と言語を同じ左脳でとらえることに起因しており、このような感性は他の人種には見られないと言われてます。落ち葉を見て、日本人なら「もう秋ですね」となりますが、外国人なら「何?このゴミは?」となります。虫の声に対しても、日本人ならやはり「もう秋ですね」、外国人は「Noise of insects」。この違いは何でしょう?
日本の音楽の起源は雅楽にあり、奈良時代の752年、東大寺大仏の開眼法要では、既に雅楽の大オーケストラによる奉納演奏が行われたという記録からみても、更に遡った古墳時代に日本にもたらされたという説が有力です。以来、全く形を変えずに現在まで続いているということは、世界に類を見ない、驚くべき文化の伝承です。起源である中国大陸や朝鮮半島では消滅してしまったのに、日本にはしっかりと残っている…。世界最古のオーケストラと言われるのもうなずけますね。雅楽から能楽、いわゆる邦楽には多くの夢とロマンがありますが、本公演でその一部にふれることができるのは、日本人、外国人を問わず、貴重な体験と言えます。ぜひご参観下さい。お待ちしています。
邦楽推進会 エグゼクティブ・プロデューサー
株式会社重本音楽事務所 代表取締役
重本 昌信
